【科研費・若手研究】公立高校縮小期の地方県教育委員会による高卒進路トラックの再編に関する研究
研究代表:中村知世 課題番号:20K13923 補助事業期間:令和2年度~令和6年度
戦後、わが国の高等教育進学者数は1990年代にかけて急増した。その時、地方県は高等教育機関が集中する大都市へと一貫して若年人口を送り続け、主に普通科公立高校がその役割を担う「公的機関」となっていた。同じく1990年代は人口減少時代に突入し、一方で地方県では公立高校の再編整備によって学校数の縮小を余儀なくされている。縮小期の只中にある地方県教育委員会は、当該地域の高校生の卒業後の進路及びそれに伴う地域移動を水路付けるいわゆる「進路トラック」をどのように再編していくのだろうか。「進路トラック」は大きく「都市大学トラック」と「地元定着トラック」に分かれるものと仮定した上で本研究では、公立高校縮小期において、各地方県教育委員会が自県の公立高校をどのトラックに配置し再編しようとしているのかを明らかにすることを目的とする。